Windows11 リリース

本日(2021-10-05)、Windows11がリリースされました。早速、MSDNからWindows11のISOファイルをダウンロードして、Windows Server 2019のHyper-Vにクリーンインストールしてみました。

しかし、仮想マシンを作成してインストーラを起動すると早速、「インストール要件を満たしていません」というエラーが発生しました。調べてみると、Windows11からTPMというセキュリティモジュールを有効にすることが必須になったようです。

これで普通にインストールできます。インストール手順はWindows10とほとんど変わりません。

デザインはというと、スタートボタンは伝統的に左下の位置だったものが真ん中に移動しました。タスクバーやスタートメニューも真ん中で固定ですね。

このWindows11ですが、パッとみた感じでは「Macっぽい」というのが感想です。設定のナビゲーションの動きや構成はiOSのようなデザインです。

チェックボックスもスイッチにデザイン変更され、スマホみたいなデザインに。

また、OneDriveとの親和性が高まり、「フォト」はOneDriveと連動してアルバムを作れるようになっていたりして、Googleフォトみたいに動画や写真が「フォト」を介して他のデバイスと共有できるようになっています。

スマホをデスクトップOSにしたような感じですが、ちょっと触った感じでは分かりやすくて個人的には好印象です。他のOSのいいところを取り入れていくことは、いいことなのではないでしょうか。

あと、Windowsガシェットという名前でかつて存在し、いつの間にか廃止されていたウィジット機能が復活していました。

ウィジット専用のメニューで独立しているので、他のアプリや機能の邪魔にならないのでいいのではないでしょうか。

さらにTeamsのアイコンがタスクバーに最初から入っていたり、時代を反映していますね。

以上、ぱっと見は使いやすそうで好印象でした。

HPノートのバッテリ膨張

仕事で使っているHPのノートパソコンの内蔵バッテリが急激に膨張しました。使っていたPCはEliteBook 1030 G2というビジネスモデルです。底蓋を開けたらこんな風になってしまいました。

厚みが倍以上になっていましたが、裏蓋のバッテリ手前部分だけはねじ止めではなく、爪ひっかけで閉まっていました。バッテリが膨張した後は爪は外れて蓋が開いた状態になったのですが、ねじ止めなら底蓋は割れていたかもしれません。このあたりはバッテリ膨張を想定した設計なのかもしれません。(まあ、その前に2年程度でこの膨張は少し納得できませんが・・・)

常にACアダプタにつなげていたのが悪かったのかもしれませんが、これだけ膨れ上がったのは初めての経験。HPのサポートに交換バッテリ送付の見積もりを取ったら、送料込みで25,000円とのこと。ちょっと高すぎですね。

Amazonで「NOTEPARTS」というブランドの互換バッテリーを税込み7,980円で購入。ついでにM.2のSSDも128GBから256GBに交換。問題なく動作しました。入荷に2週間ぐらいかかるバッテリは粗悪な中華バッテリの可能性があるので安くても選択肢からは外しました。「NOTEPARTS」の品質は良くわからないですが、大阪の会社が運営しているみたいで、どこから出荷しているのかわからない中華バッテリよりかはリスクがだいぶ低そうです。

その後、バッテリーを長持ちさせるために80%に達したら自動的に充電がストップする設定がBIOSにあるとの記事をみつけました。(ビジネスモデルだけかな?)

https://jp.ext.hp.com/v-ivr/note-pc/performance/faq/03/

デフォルトではこの機能はOFFですが、80%充電でも運用上で問題なければONにするとよいでしょう。試しに有効にしてみたら、確かにWindowsの設定なしで80%で充電がストップしました。非純正バッテリでの火災事故が増えているそうなので、火災事故防止のためにフル充電しない設定は有効かもしれないですね。

Windows Server 2019でフォトビューアー

Windows Server 2019にはWindows 10にあるような「Windows フォトビューアー」が既定では使えません。

既定のフォトビューアーは標準では「ペイント」になっており、サーバーマネージャーの「機能の追加」を調べてもフォトビューアーらしきものは見つかりません。

ググってみても「フリーの画像ソフトを入れましょう」みたいな記事もあったりするんですが、実はWindows Server 2019にもフォトビューアーがCドライブに最初から入っていたりします。

これを使える状態にするにはレジストリ操作をすればいいようです。

参考URL:

How To Enable Photo Viewer on Windows Server 2016 or 2019 – Smart Home Pursuits

Step1. DLLをレジストリ登録

regsvr32 “C:\Program Files (x86)\Windows Photo Viewer\PhotoViewer.dll”

Step2. レジストリキーをダウンロードして解凍

MSPhotoViewerRegFiles.zip.zip

Step3. レジストリエディタでインポート

Regedit.exe(レジストリエディタ)を起動し、解凍したレジストリキーファイルのすべてをインポートする

あとは以下のように、フォトビューアーの既定のアプリを「Windows

フォトビューアー」に変更すればOKです。

Windows DefenderがArcserveを破壊

Arcserveでバックアップを取っている顧客のバックアップが突然、停止してしまいました。ログを見ると「復旧ポイントサーバーが使用不能な状態になった」というエラーを吐き出していました。

原因を調べたら、Windows Defenderがバックアップデータの一部をウィルスと誤検知し、バックアップデータの管理に必要なデータファイルが隔離フォルダに移動されてしまっていました。

しかし、隔離フォルダからファイルを元に戻してArcserveを再起動しても状態は回復しませんでした。原因が判明するまで、あーでもない、こーでもないとイジりすぎたのかもしれません。結局、復旧ポイントサーバーのフォルダを作り直してフルバックの取り直しになりました。尚、2次バックアップとして、復旧ポイントサーバーのコピーをNASに定期的に取っていたので焦りはありませんでした。

誤検知の防止策ですが、Windows Defenderの除外設定をして、Arcserveの復旧ポイントサーバーのデータフォルダを検知対象外に指定してやればOKのようです。

Windows Defenderの除外設定は、[設定] – [Windows セキュリティ] – [ウィルスと脅威の防止] – [設定の管理] – [除外] – [除外の追加と削除] です。

除外の設定画面

最初から誤検知されないようであれば楽ですが、仕方ないですね。

Windows Defenderが原因でバックアップが停止していることに気づかず、復旧したいときに復旧できないケースがあると怖いですね。Arcserveを入れたことに満足して、フォローをおろそかにはいけませんね。

ワクチン予約のシステム不備の報道

毎日新聞と朝日新聞が新型コロナのワクチン接種の予約システムに不備があるという報道が出ました。

架空の接種券番号で予約ができるかを検証し、システムの不備を記事にして公開したということでした。

手順を世間に周知したところで、利用者側の対策は何もないわけで、模倣者が出るリスクはあれども誰も利益を得ることはないかと思います。

意図的なデバッグ行為(≒ハッキング)をして、手順を細かく第三者に晒す行為は違和感しか感じないです。

ザルなシステムを構築した政府の後手な対応を非難したかったのかもしれませんが、「不正行為の手順のお知らせ」ではなく、「なぜ、ザルなシステムになったのか」を報道すべきかと。

さらに毎日と朝日に抗議した防衛省を「欠陥を見つけてくれて有難うと感謝すべき」と非難している野党政治家がいましたが、なんだかなぁという感じです。

MPN ActionPack

Microsoft Partners Network の ActionPack に加入しました。Office 365 E3(5ライセンス)、Visual Studio、Windowsの各種OS、SQLServer、Visio、MS Projectが使えて年間で5万円弱です。

デベロッパーの味方ですね。Office 365の単体ランセンス (Business Standard)は速攻で解約しました。

ひとり法人でもこの価格なら十分に経費で賄えます。MSDNのサブスクリプション価格よりも圧倒的に安いですからね。

もっと早く知っていればよかった。

なお、Office 365 E3に変更するとき、Outlookで使っていたメールデータはそのまま引き継げます。

Microsoft 365 管理センターに登録されているユーザーはそのままで、紐付けるOfficeライセンスの種別が切り替わるだけです。

Trelloでガントチャート

先日からWrikeを試していましたが、Wrikeにはいくつかのエディションがあり、私が使いたい機能としては、

  • ガントチャートが使いやすいこと
  • サブプロジェクト、サブタスクが簡単に作れること
  • カスタムフィールドが使えること
  • タイムトラッキングが使えること
  • 計画と実績の両方の作業時間が集計できること

の4つなんですが、これを満たすにはBusiness版が必要でした。

しかし、これが一人で使うには高い!

最低でも年間15万円ぐらいかかります。

理由は5ライセンスからの課金になるからです。

アドオンとかの追加の設定も不要で、使いたい機能は全てそろっているんですけどねぇ。

そこで、安く済みそうなTrelloを試してみました。

TrelloとElegant Pro版というガントチャートのアドオンを組み合わせてやってみました。ElegantはTrelloのアドオンで、フリー版とPro版があります。フリー版だとマイルストーンやEnd-To-Startなどの制約、Excel出力などが使えなくて、ただのお絵かきツールになってしまいます。なので、Pro版を使ってみました。

ElegantのPro版は年間$60と大した金額ではないので、トライアルしてみて、こんな感じの画面が出来上がりました。見た目は割といい感じなんですが、問題点がたくさん見えてきました。

  • ガントチャートに表示できるサブタスクは1階層だけ
  • タスクの期間は日単位のみで、時間単位が設定できない
  • Excel出力してもタスク期間の列がなく、合計作業見積時間を集計できない
  • 作業実績時間を記録できないので別管理になってしまう
  • Elegantの開始日・終了日がTrelloのカードの開始日・終了日と連動していない!

とまあ、Elegantが使えなさすぎでした。

しかも、操作ミスしてElegantのPro版に課金してしまったし・・・。

最悪です。

他に良いツールがあれば教えてほしいですが、もうガントチャートはあきらめるかな。

CitrixがWrikeを買収

Citrixがプロジェクト管理ツールのWrikeを19日に買収したそうです。(ZDNet Japanの記事より)

Citrixといえば XenServerとVirtualApps(旧:MetaFrame)ですが、今はVirtualApps や XenDesktop が好調みたいで、リモートワーク特需といったところでしょうか。

そこへ来て、リモートワークに強力な味方になるクラウドタイプのプロジェクト管理ツールというサブスクにも手を出してきました。

CitrixはXenServerなどの製品が他社にシェアを奪われても、ネットワーク機器の会社を買収してNetscalarを出したりするなど、昔から常に変化しながら成長しているイメージがあります。(私の勝手なイメージですが)

しかし、いままではOSやネットワーク、アプリケーションにおける基盤部分のエンタープライズ向け製品が主力だったので、純粋なクラウドアプリであるWrikeの買収は少し意外な感じです。

Wrikeは少し高価格帯の製品なので、企業イメージも損なわないという判断もあるかもしれません。

今後もCitrixはどう変化していくんでしょうか。

私も顧客のCirix Hypervisor (旧:XenServer) をHyper-Vに変更していただく予定があります。いろいろな理由がありますが、例えばバックアップツールなんかは VMWare と Hyper-V 以外はNutanixをサポートするぐらいで、Citrixは全く相手にされていないんですよ。XenServerとは10年以上もの長い付き合いでしたが、もう限界ですね。こちらも変わっていかなければ。

タスク管理ツール

タスク管理ツールにRedmineを使っていたのですが、どうも使いづらくて馴染めませんでした。カスタマイズできるので使い込めば便利なんでしょうけど、そこにマンパワーを費やすだけの時間がありません。

一人で使うにはRedmineを使うメリットは見出せませんでした。

今のところ、

ざっくりとしたタスク管理は「MeisterTask」。

サブプロジェクトも作れるタスク管理は「wrike」。

と、分けて使っていますが、本当はどちらか一方で十分なのかもしれません。両方使ってみて様子を見ているところです。

両方とも有償ですが、両方とも直感的に使えるところがとてもいいです。時間のない一人法人にはヘルプなしで直感的に使えることはとても大事です。

MeisterTaskはとにかく見やすいので、かんばん機能で済むものであればこちらを使っています。スマホアプリも見やすいですし。Office365との連携機能もあるので、Outlookからも閲覧できるようにしています。

作業の時間計測もMeisterTaskでできますので、短日で済む作業ならこちらでも構わないかと思います。

MeisterTaskのダッシュボード

しかし、MeisterTaskはサブプロジェクトが必要なケースが苦手です。開発業務など、長いステップをあらかじめ計画しなければならないようなケースではwrikeを使います。

wrikeは生産管理のような本格的な業務にも使えそうなガントチャートを備えています。wrikeの本格的なガントチャート画面のデザインがお気に入りです。Redmineは無料でしたが、なにもしなくても欲しい機能がそろっているのでとっても楽です。

Trelloも本当は使ってみたいんですけどね。

とりあえずは、このMeisterTaskとwrikeの両方をしばらくは使う感じです。

Citrix Hypervisor 8.2とWindow Server 2008R2について

昨年の夏にCitrix Hypervisorの最新版が8.1から8.2になりましたが、Windows7, Windows Server 2008R2がサポートから外れていることに気が付きました。

Windows7やWindows Server 2008R2をゲストVMとして、まだまだ現役で使っている企業は多いかと思いますが、うっかり8.2にバージョンアップすると起動しなくなる可能性があります。

要注意です。

Microsoftのサポートはとっくの昔に切れていますが、使っているソフトウェアの関係でWindows Server 2008R2をゲストVMとして使っている場合、代替え案を早めに検討しないと首が回らなくなる可能性があります。

例えば、ゲストOSを追加するために最新のHypervisorを導入する必要性が出たとしても、これらの古いゲストVMが足かせになるかもしれません。

古いシステムが社内で中核を担っていると身動きができなくなり、セキュリティの問題だけにとどまらず、業務そのものの継続に支障が出るかもしれません。そうなると、かなり大きな問題になってきます。

AzureやVMWareでは Windows Server 2008R2 はまだ動作対象OSから外れる様子はないので、Citrixはちょっとタイミングが早い気がします。どういう戦略なんでしょうか。